FC2カウンター


プロフィール

Author:しゅうちゃん
・フードアナリスト
・江戸ソバリエ
・ソルトマイスター

・食の感動を伝えたい


最近の記事


カテゴリー


月別アーカイブ


このお店は小田急線の喜多見駅から歩いて10分程の住宅街の中に在る。行こう行こうと思いながら、今年の新蕎麦シーズンには未訪問のままでした。真冬になると駅から徒歩では寒さが辛い。年末になると蕎麦屋さんはどこも混み合うので、行くなら今の内だと思いました。

幸いにお天気が良く、暖かい。抜けるような青空に飛行機雲が延びている。

十割

たぬき

混雑を予想して、昼から少し時間をずらして訪問。中休みがないのでありがたい。

席に案内されて、暖かかったのでエビスビールを注文。お通しに揚げ蕎麦が出されましたが、幅広のきしめん風。まさか蕎麦まで平打ちになったのでは・・・?

揚げそば


つまみには、品書きに好物の「むかご」が載っていたので頼みました。むかごは東京では八百屋さんでもあまり見掛けませんが、山芋の葉の根元に出来る芋の赤ちゃんのようなもの。皮付きのまま茹でるか蒸していただきます。

むかご

茹で立ての温かいものが出されました。嬉しい! 形は違えど味や風味は山芋ですが、ホックリとしてしかも後から微かに粘りが出て来ます。とても味わい深く、お酒のおつまみとして好適です。

季節は秋から冬に移ります。もう一つ季節感のある牡蠣の天婦羅を。広島産だそうです。

牡蠣天

おや、天つゆが異様に黒い。蕎麦つゆベースのようです。丸い容器は塩です。大振りな牡蠣は食べ応えがあります。衣の下に緑色透けて見えますが、大葉巻き。臭みが抑えられて爽やかにいただけます。

日本酒に切り替えました。頼んだ蓬莱泉は売り切れで、山形の「ほまれこざくら」。

こざくら

来年の干支であるウサギの絵柄。丁度ご主人が出て来たのでお話を伺ったら、機械打ちから自家製粉の手打ちに切り替えたのがウサギの年だったそうで、つまり十二年経ったということ。感慨深い。

蕎麦は、二種盛りをお願いしました。これまで、せいろと田舎とか異なる産地とか様々なパターンの二種盛りを出して来ましたが、今回は昨年度産の「ヒネ」と今年の新蕎麦の食べ比べ。
そりゃ、新蕎麦の方が風味に優るのは当然で、敢えてそれを頼む客は少なく、この日は僅かに二枚目の注文だそうです。

二種

ヒネ

新蕎麦

かいわれ大根が載った方がヒネ。色がやや黒っぽい。新蕎麦は予想どおり風味豊かでフレッシュ感があります。
こうして食べ比べると、その違いが明確にわかります。その経験を記憶に留め、他の蕎麦を食べた時にバローメーターとして使います。

今回の二種盛りは、いずれも微粉の十割。十割なのに見事な繋がりの良さ。これは微粉ならでわです。
ご主人の清水さんが手打ちの技を習ったのが、長坂の翁です。翁は基本的に二八ですが、微粉を使用することは同じです。そのベースがあるから、繋げるのが更に難しい十割を完成させることが出来、アレンジとして粗挽きもある。
他店の十割や粗挽きでボロボロに千切れた蕎麦を出された時、いつも反射的に逆のこのお店の事を思い浮かべてしまいます。「もっと勉強せい!」と心の中で叫んでしまいます。

暫し、ご主人と蕎麦について歓談。
「カウンタースタイルの店もやってみたいんですよ。お客とコミュニケーションが取れますから」と。

そう言えば、以前は水禽窟の音がBGMに流れていましたが、止められたようです。蕎麦屋にはBGMは無くてもいいかなと思います。好みが合わないと最悪ですから。

水

お店のHP
http://juuwarisoba.com/index.php?%B5%A8%C0%E1%A4%CE%A5%E1%A5%CB%A5%E5%A1%BC
スポンサーサイト

トラックバック

http://sinnomikui.blog69.fc2.com/tb.php/1159-27b5110e


Powered by FC2 Blog