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Author:しゅうちゃん
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2010年3月の開店。十割蕎麦の専門店だそうで、それが故に訪問を躊躇していた。贔屓にしている店のご主人から「あの店はどうですか?」と尋ねられるようになって、己の好むと好まざるとに関わらずリサーチする必要性に迫られた。

場所は西麻布の交差点から青山霊園に差し掛かる二股の交差点近く。あのアマンドの並びである。そんな場所に新しく手打ちの蕎麦屋さんが開業するとは思ってもみなかった。いくら蕎麦好きならどこでも出掛けるとは言っても、ロケーションは厳しい。

アマンド

店構え


店名は「祈念」ではなくて「祈年」という字を当てています。祈りの年、ですか。

最近はマスコミへでも取り上げられ、混雑や売り切れも覚悟で訪問しましたが、先客なし。
白木のカウンターに案内されました。

寒かったので、まずは燗酒を。混み合っていれば、ダラダラとお酒を飲んでいる場合じゃありませんが、空いていれば素敵な昼酒となります。
酒器

酒器が面白い。見様によってはまるで牛柄!(笑) 心の中で微笑みながらつまみを吟味。

海老と野菜の天婦羅をお願いしました。

海老と野菜

驚いたことにカウンター内に天婦羅用の大きな鍋があり、目の前でジュージューと音を立てながら揚げられます。
軽い衣の花が咲いた天婦羅。天つゆは出されず、塩でいただきます。天婦羅を塩で食べるのは関西流ではあるまいか。

こちらの蕎麦は三種類。基本のもりは粗挽き。この店の特徴的な「豊穣」は、発芽させた蕎麦の実を使う。発芽玄米の手法でしょうか。発芽は単に芽を出したというだけでなく、次の世代に命を繋ぐ活動を始めたところなので、他にも発芽スプラウトなど、その生命力が注目されています。
もう一つが「吟白」。さらしなの水捏ね生一本。これを湯捏ねせずに水で繋げるのは至難の技と言われています。

吟白は、品書きに「天候等によりご提供できないときがあります。ご容赦ください。」と書かれていましたが、この日はあると聞いて、吟白と豊穣の盛り合わせ「吟穣二色」をお願いしました。

つゆと薬味

つゆは蕎麦徳利ではなくて、写真のような独特な形状の片口に。つゆを入れるのは陶器の蕎麦猪口ではなくて、漆塗りのお椀状の器。

箱盛り

驚いたのが蕎麦を盛った堂々たる箱形の蒸篭。長方形の箱盛りは一茶庵系でお馴染みですが、この器はたっぷりとした肉厚で足付きです。

吟白

真っ白な吟白。一般的には更科蕎麦は細切りにして供されますが、豊穣と同じやや太めの切りで、口に含むと強烈な腰が。

豊穣

発芽させたという豊穣は粒子感のある粗挽きで香り豊か。更に強烈な腰の強さで、山形の板蕎麦を思い起こさせます。これは、粗挽き好きな人にとっては良いお店でしょう。

湯桶

十割


お店のHP
http://www.kinen-teuchi.jp/index.html








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