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Author:しゅうちゃん
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日曜日に何処の蕎麦屋に行くか?これは難しい問題だ。日曜定休という店が多いし、日曜は昼だけの営業という店もある。日曜の夜は早めに帰って次週の仕事に備えるという方も多いだろう。

日曜は昼だけの営業という店の一つが、この店だ。木挽町は旧町名。今は銀座1丁目。日本橋から新橋の間を、え~い、順番に番号を振って町名にしちまえというのは確かにわかりやすいが、いささか情緒に欠ける。銀座がかつての貨幣の鋳造所であったことを示すように、古来からの地名にはその謂れを表すものがある筈だ。只の番号じゃ、町の歴史も何も想像できない。

以前は通りに出していた小さな床置き式の灯篭も今は出さず。ひっそりと、本当にこの店を愛してくれる客だけを選んでいるかのようだ。

湯津上屋



青暖簾

一人

開店当時は女将さんらしき方と二人三脚という感じのサービスだったが、現在は全てをご主人一人で行っているらしい。

この店は、店内撮影お断りだ。勝手に写真を載せているブロガーがいるが、それは店の許可を得ていないのだろう。写真を撮っていいか尋ねるのがお店に対するマナーというものだ。今や携帯電話にもデジカメ搭載が当たり前になり、礼儀をわきまえない輩が多い。そんな客はここに来るべきではない。店には店の都合や考え方がある。

従って、料理の写真は残念ながらなしだ。

12時前に訪問したが、既に客席はほぼ満席。幸いにカウンターに一つ空席があった。五分刈り頭の長身のご主人。BGMはなく、年代物の大きな柱時計と今やレアな黒電話が今も現役で使われている。店自体は古くはないが、伝統を踏まえた職人気質の店なのだ。

日本酒をぬる燗で頼み、手間の掛かるものは控えて、そばどうふと鴨汁を注文。カウンター席はオープンキッチン状態なので、仕事振りがよく見える。
特徴的なのは蕎麦の茹で方で、大窯に蕎麦を泳がせるのではなく、大笊を窯の中に渡した木の棒の上から沈め、その中に蕎麦を入れる。ラーメンと違って蕎麦は茹で上がりが早い。窯の中を大きく泳がせる必要もない。笊を引き上げれば、すくい上げる必要がない。丹念なもみ洗い。数回の化粧水。意外と水切りは控えめで、笊の底は叩かない。

蕎麦は全体にやや色黒。細切りで、しかも微細な星が飛び散る。太打ちではなく、私が言うところの「都会的な田舎」で、しっかりとした食事の量。つゆは嫌な臭みがなく、蕎麦湯を加えるとどこまでも素直に延びる。

静謐な空間。堅実な職人技。波長が合えば、唯一無二の存在になる。

営業時間


食べログ
http://r.tabelog.com/tokyo/A1313/A131301/13019153/

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