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Author:しゅうちゃん
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雑誌「蕎麦春秋」

2月号増刊出来。

掲載記事には、白金台「利庵」、吾妻橋「やぶそば」、赤坂「三平」、新橋「本陣房」など、馴染みの店多し。

蕎麦春秋

特に「利庵」については、思いが深い。

地下鉄の南北線が開通する前、お洒落なプラチナ通りも「シロガゼーネ」もない頃は、JRの目黒駅から歩くしかなかった。駅前でないことが一見客を寄り付けず、蕎麦好きの間では、早くから「白金に利庵あり」の評判が立った。1980年代のことだ。丁度、私が蕎麦屋巡りを始めた頃だ。
それ以前には、都内では手打ちの店は数えるほどしかなかった。手打ちでございと言っても、バラバラに千切れた蕎麦を出す店もあり、その質はとても満足できるような代物ではなかった。その頃の手打ち・十割・粗挽きを標榜する店は、お題目は立派でも蕎麦は立ち食い蕎麦以下。私はすっかり手打ちの蕎麦に失望していた。
そこへ彗星の如く登場したのが「利庵」だった。

開店から暫くして、この店は自家製粉を始める。「自家製粉でござい」というような能書きは出ていなかったが、それは食べれば違いがすぐにわかった。
香り・味・食感、艶やかにして破綻がない。ここの蕎麦には表情があるな、と思った。

この店の蕎麦の特徴は、ブレンドした二八。性質の違う蕎麦を混ぜて、常に一定のレベルを保ちながら店の味を出す。これは至難の業。プロの仕事だ。製粉所から仕入れれば、その仕事はそちらがやってくれる。実に簡単だ。
しかし、人任せに出来ないのが主人の性分のようだ。いかにもプロらしいこだわりではないか。
結果として、それが蕎麦に現れる。

今やお洒落なファッションストリートとなり、あまたの飲食店も進出した。しかし昔から変わらぬ趣ある木造の店舗の雰囲気。この店でにしかない気配と味がある。

私が最も愛してやまない店の一つだ。


食べログ
http://r.tabelog.com/tokyo/A1316/A131602/13001587/


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