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Author:しゅうちゃん
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・江戸ソバリエ
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開店以来、時々伺っている「きだ」へ。狙いは銀宝。この季節にしか味わえない希少な天種だ。このお店の近くなら天婦羅の老舗「天ハゲ」でも毎年扱っているが、天婦羅屋に蕎麦はない。ご飯は別な機会に。食事と蕎麦屋酒は似て非なることなり。主役の蕎麦を引き立てる名脇役としてご登場願いたい。
それが、蕎麦前の楽しみ。

きだ


今宵は入り口の戸が開け放されていた。奥の壁に天種が張り出されている。まず入り口から中を覗き込んで「ぎんぽう」の文字を確認。それでも品切れの可能性もあり、恐る恐る暖簾をくぐって、女将にありやなしやを尋ねた。
「ありますよ!」とのお応え。
勇躍、店の中へ進む。 まずは日本酒の「高千代」をぬる燗で注文し、少し悩んでから「ぎんぽう」と「めごち」を頼む。何とも贅沢な江戸前の天種を食べ比べだ。

この店はお通しはない。空きっ腹に1合がなくなり掛けて、待望の天婦羅が登場。

二種

手前がぎんぽう、奥がめごち。

ぎんぽう

ぎんぽうを裏返したところ。腹側に赤い線があるのがおわかりになるでしょうか。めごちは小振りな魚で硬い尾びれが特徴。キスをもう少しホックリとしたような、ぎんぽうが天種の王様なら、めごちは女王様か。
対するぎんぽうは、食感に強い弾力があり、独特な風味があります。
「ワイルドだろう~~!」
このお店で去年はタイミング悪く食べ損ねてしまったので、今日は仇を討った気分。

じゃあ、蕎麦は何にするか。
天婦羅を二種も食べたあとなので、さっぱりと季節の「しそ切り」を。

つゆ

しそ切り

透き通るような平打ちの細切りの更科の台に紫蘇の葉の緑が映える。この美しさと香りは素敵だ。よくぞ日本に生まれけり。

アップ

梅雨の季節が迫っています。ぎんぽうの時期もそろそろ終わり。また一年、首を長くして待たねばなりません。それだけに味わえた時の嬉しさは言葉では言い表せません。はっきりとした四季があり、それぞれの季節に旬の味わいがある。そんな国だからこそ、食材に感謝し、命を尊ぶ気持ちが養われたのだろう。一年中、同じ食材が常にあるようじゃ、このような食文化と伝統は生まれなかったであろう。

赤湯桶

私の身体の何割かは、確実に蕎麦屋さんでいただいた食材で出来ている。人生の何割かは蕎麦屋さんで過ごさせていただいている。それが間違いのない事実だ。
私にとっては、人生そのもの。(ちょっと大袈裟か?)

今宵もご馳走様でした~~。


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