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Author:しゅうちゃん
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毎年、冬至の時期に合わせて数日間だけ柚子を生地に練り込んだ変わり蕎麦「ゆずきり」が神田まつやで出される。

変わり蕎麦は、真っ白な生地が特徴の更科のお家芸。神田まつやは更科系統の店ではなく、普段出している蕎麦は鼠色。日常的に変わり蕎麦を出している店なら夏の青柚子、冬の黄柚子はお馴染みだ。そうでない店が出す変わり蕎麦だけに、それを味わえる機会は貴重だ。

暖簾

所用があって店に到着したのは丁度12時。地下鉄淡路町の出口から歩道に出た途端に、店前の行列が目に入った。この寒空にその数30人程。行列嫌いの私だが、この日ばかりは覚悟して列に並ぶ。
暫く待って店内へ。席に案内されて、まずは熱燗を頼む。色白な美人徳利と再会。いつものようにお通しは自家製のねっとりとした蕎麦味噌。帳場にご主人の姿が見えた。

徳利

蕎麦味噌

時間の掛かる小田まき蒸しを注文。その間に焼鳥をいただく。焼鳥屋では塩派だが、蕎麦屋ではつゆに使う返しをタレに入れているので、断然タレが旨い。

焼鳥

どうですか、このプックリとして艶やかな鳥肉の見事さは。焼鳥屋ではないので串焼きではなく、このようなスタイルで出される。添えられた辛子が良い。鳥肉の下には焼かれて甘くなった葱が敷かれている。相性は抜群だ。

葱

お待ちかねの小田まき蒸しが来た。小田まき蒸しは、大きな茶碗蒸しの底にうどんを数本だけ忍ばせたもので、食事ではなく酒のつまみだ。熱々で冬は勿論美味しいが、この店では夏場でもこれを頼む常連客が多いと、以前に記事の取材で訪れた時に若旦那から聞いた。

小田まき

具材

玉子の中に結んだ蒲鉾が隠れている。ここの蒲鉾は昔から小田原の鈴廣だ。その旨さは折り紙付き。「かまぼこ大使」を拝命している私も推薦する。

途中で熱燗をお代わり。昼間だろうが何だろうが関係ない。私にとって、蕎麦屋は酒を飲む最高の場所だ。

蒲鉾

うどん

さて、メインのゆずきりを頼もう。

ゆずきり

何とも色鮮やか。果汁を入れただけではこのような色は出ない。皮を刻んで入れたのでは切れやすくなる。お見事としか言いようがない。これを食べないと年が越せない気がする。

湯桶

蕎麦湯

蕎麦湯はナチュラル系ながら蕎麦の旨味がしっかりと出ていて、相席になった隣り客もしきりに「蕎麦湯も美味しいねえ」と繰り返し言っていた。

ゆずきりを食べて大晦日には年越し蕎麦を食べて新しい年を迎える。日本の伝統的な食の姿がここにある。

ご馳走様でした。

お店のHP
http://www.kanda-matsuya.jp/

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