
不思議な店名ですね。
製麺所と言いながら、ちゃんとした店構えで、しかも建物の入り口を挟んで左右にお店が分かれています。
1・2号店だそうです。
信州蕎麦のお店で、安曇野産の蕎麦の他、「幻の奈川そば」と大層なネーミングの長野県奈川村産の希少な蕎麦を出しています。
伺った時には両店共扉を開け放ち、完全にオープンエア状態。風薫る頃ならともかく、この時期は湿度が高く、虫や埃の懸念もあって、私的にはちょっと引いてしまいます。
まあ、折角来たのだからと気を取り直して、奥の広めのお店の方に陣取る。
お店は内外共民芸調だが、BGMは何故かフレンチ・ポップスが流れており、足元には蚊取り線香が焚かれている。
夜の営業は多分に居酒屋的。つまみが20種類ほど用意されており、300円から1,500円の霜降りの馬刺しまでバラエティ豊か。
肝心の蕎麦は、普通のざるが490円とリーズナブルなのに対して、かの「幻の奈川そば」は、950円と2倍近い価格差があります。
値段が2倍なら旨さも2倍かというと、大抵はさにあらず。
車なら100万円の2倍の200万円出したからと言って、いきなり最高速が2倍になるわけでなし、オーディオで言えば、2倍の値段の値段のスピーカーを買ったからと言って、クオリティが2倍良くなるわけではありません。
実質的には対数的にしかアップしない。でも期待感は高まります。
「幻の奈川そば」を頼みました。
薬味はなく、代わりにわさび菜の漬物が付いています。あちこちに貼り紙があり、「そばとわさび菜を一緒につまんで食べるのがお勧めです」と書いてある。増々もって不可思議だ。
蕎麦は見た目半透明で長さが不揃い。つゆはかなり甘い。確かに塩辛いわさび菜を蕎麦と一緒につゆに浸すと甘さが緩和される。
不思議な食べ方だ。
テーブルには原了郭のお馴染みの黒七味と粉山椒、それに一味の三種が並んでいる。私はつゆに一味を入れて苦手な甘さを抑える。
蕎麦湯が出ましたが、つゆはやはり甘くて飲めませんでした。
「山崎製麺所」
寛容に僕の意見をきいてくださったことを感謝いたします。