
東京の蕎麦屋さんの中でも老舗中の老舗、「虎の門砂場」が建物の耐震工事のために先頃から休業。近くの仮店舗の営業が始まりました。
いや~、驚きました。
仮店舗とは言うものの、これまでの古めかしいイメージとは対極的な白を基調とした大変オシャレな店構えです。

店内はこじんまりとしていますが、木製のテーブルや柱で落ち着いた雰囲気。2階もあるようです。
久し振りの砂場ですが、品数が多いので迷います。
まずは、ビール(小)と焼き鳥、追加のお酒は地酒の十四代中取り無濾過で蕎麦前を楽しみます。もっとのんびりしたかったのですが、20時閉店とあって、すぐにラストオーダーになりました。

悩んだ末に頼んだのが「ごぼう天そば」。最近、あちこちのお店でごぼう天が人気になっています。大抵は太目の短冊状になった衣の薄いものが主流。
ところが、出て来たものは驚愕の真ん丸い球体状の掻き揚げ。しかも桜海老入りです。このままではかじる事もままならないので、箸でザクザクと割って行くと、中心部まで見事にサクサクに揚がっています。これは凄い。
蕎麦は極細切り。薬味はワサビ、卸し大根、小口切りの葱。
楽しませていただきました。
会計の時に女将さんに念のため尋ねましたが、この店舗はあくまで仮の営業だけとのこと。私としては、元のお店は蕎麦の博物館にして欲しいと思っています。歴史ある建物だからこそのの中に身を置く事も嬉しいことでうが、東京には江戸蕎麦のきちんとした博物館がありません。ランドマークが欲しいのです。

「虎ノ門砂場」
仮店舗:港区虎ノ門1-11辺り
営業時間:これまでどおりのようです。
平日 11:00~20:00
土曜 11:00~15:00
日祝定休
木鉢会ホームページ
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「仮」というには勿体ない感じのお店です。
茗荷そばは、私も大いに心惹かれました。次回は是非味わってみようと思います。