大井町駅近くの「権正」に行きました。
2001年の開店。ご主人は布恒更科で修業された方。
更科譲りの手打ち蕎麦。旬の素材を練り込んだ変わり蕎麦や、季節ならではの素材を天麩羅にしたり。養殖やハウス物、冷凍食品などの流通で季節感が乏しくなった現代の食卓ですが、このお店に来ると、日本という国が春夏秋冬、四季に彩られた表情豊かな国であることを思い起こさせてくれます。


今日のお目当ては「ぎんぽ盛り」。一般的には馴染みがないかもしれませんが、ぎんぽは江戸前天麩羅の花とも言える食材。煮ても焼いても駄目。丸で天麩羅の素材になるために生まれて来たような魚です。白身ですが、キスよりもメゴチよりも味わい深い。身に程良い弾力があります。
あ〜、春ですね。
ぎんぽは今や幻になりつつある水揚げの少ない希少な魚。養殖もかなわず、4月から5月に掛けての短い時期だけしか味わえません。やや小振りですが、1年振りの味わいは嬉しい限りです。
蕎麦は繋がりよくたおやかで香りも豊か。飛び切り辛口のつゆが甘味を引き立てます。
BGMもなく、いささか殺風景な店内の雰囲気ですが、見るべき点は多々あります。
頑張って欲しいものです。

「権正」
東京都品川区大井1-1-6
tel.03-3775-8580
11:30〜15:00,17:00〜21:00
日祝定休
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