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Author:しゅうちゃん
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「成城 永山」

シルバーウイークですね。私は遠出はせず、空いている都内で食べ歩きです。

この夏に開店した「成城 永山」
かつて赤坂でスタイリッシュなお店を開いていた。その時にも伺った経験があります。都会のど真ん中で、当時は一般的な蕎麦屋のイメージとは1歩進んでいました。
難しいのは進み具合です。半歩なら先進と受け取られるものも、1歩進んでしまうと、その違いが顕著化して庶民感覚とは遊離してしまう恐れがあります。

私も蕎麦応援団として自ら企画したイベントではワインやシャンパンなどを用意して客の間口を広げようとしましたが、今はその辺りが限界です。

都心から少し離れたお屋敷街で、この度はその先鋭的な感覚は受け入れられるでしょうか?


nagayama地下


狭い通路を降りて、カフェバーもかくやという雰囲気の店内に入る。カウンター席に案内された。
スタッフは黒服。BGMはJAZZ。場所は変わっても赤坂と同様なイメージ。

ランチタイムに伺ったので、メニューは限られている。
まずはビール。そしてこのお店らしい「出しトマト」。 出汁ではないのか。文字に対する感覚の違いを覚える。

出しトマト

出汁に浮かぶ冷されたトマト。その上にジュレが掛る。セレブな女性が喜びそうなフレンチ的な技法。
夏向きの爽やかな逸品。
さりながら、わびさびをイメージさせる蕎麦屋にあっては、この鮮烈な色はいささか刺激的だ。
赤やジュレの艶やかさはエロティックを想起させる。蕎麦の一般的なイメージとは対極的である。

さて、次は何を飲もうか。品書きを見ると、ドリンクメニューは日本酒が数種類。それに倍する焼酎の数。ワインは別メニューで多数用意されている。
これも伝統的な蕎麦屋とは違う。
連休とは言え、昼間から深酒はみっともないので、メインに移る。

天婦羅と二色盛りを。

天婦羅

二色

これまた女性好みだと思わせる華やかで可愛らしい天婦羅。そして、せいろと田舎の二色盛り。
せいろもやや色黒な上に田舎は細切りなので違いが少なく感じる。

店主の永山氏の経歴は、21歳で「一茶庵」の片倉康雄氏に師事したという。
同じ一茶庵出身でも「達磨」の高橋邦弘氏とは、その方向性は大きく異なる。どちらが好みかは客次第であろう。

伝統は骨格に残しながら、多様性や「揺らぎ」と言った要素も必要なのかもしれない。

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